下屋根とは？メリットとデメリットを紹介！

主に1階にある屋根のことを下屋根（げやね）または下屋（げや）といいます。

他にも大屋根がある建物を母屋として、母屋から小屋根が差し掛けて作られているので、差し掛け屋根（さしかけやね）・さしかね屋根とも呼ばれます。

周りを見渡してみると、下屋根がある住宅が多くあります。

住宅は、2階よりも1階の居住スペースが大きくなりがちで、見た目と広さのバランスを取ることが難しいため下屋根を利用することで、見た目と広さのバランス調整が可能になります。

また、高さ制限が厳しい土地で条件をクリアするための一つの手として下屋根を作っている住宅もあります。

他にも1階の居住スペース以外で下屋根を造る方もおり、下の空間を利用して自転車置き場や物置、洗濯物を干したりなどのスペースとして利用される方もいれば、縁側として下屋根を造られる方などもいらっしゃいます。

下屋根があることにより、外壁に太陽光の紫外線が当たる面積が減るため、下屋根のない住宅よりも外壁の劣化を防いでくれます。

似たようなもので庇（ひさし）がありますが、これは玄関や窓の上にある屋根を指す言葉になります。

＜ 庇についてはこちらの記事へ ＞
庇とは何？なんと読むの？

下屋根があることによるデメリットは、雨漏りのリスクが高くなるということです。

雨漏りの原因となる部分は、大体決まっており、屋根と屋根の繋ぎ目や外壁と屋根の繋ぎ目で雨漏りが発生することが多いです。

下屋根は、外壁から屋根が出ているような形をしているので、雨漏りの原因となる外壁と屋根の繋ぎ目にあたります。

しっかりと雨仕舞いという雨水が入らない処理を行っていれば、特に問題はありませんが、メンテナンスを怠って放置をしていると雨漏りする可能性がありますので、注意が必要です。

また、下屋根と大屋根では劣化のスピードが違うため、一緒にメンテナンスをすることは少ないかもしれませんが、単純に屋根が一つ多いと考えると下屋がない住宅に比べて、メンテナンスの費用はかかる可能性があります。

・下屋とは1階にある屋根のことをいう
・他にも差し掛け屋根やさしかね屋根と呼ばれることもある
・見た目と広さのバランス調整のためや高さ制限が厳しい土地で利用されることが多い
・下屋があることにより、外壁の劣化を防ぐことができる
・下屋から雨漏りするリスクが高い