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屋根が斜めになっている理由

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屋根が斜めになっている理由

日本には、様々な形の屋根が存在していますが、そのほとんどの屋根が斜めになっています。

ここで疑問に思うことがあります。

なぜ、斜めになってる屋根が多いのでしょうか?

屋根が斜めということが普通で、当たり前になっていますが、屋根が斜めになっていることで何かメリットはあるのでしょうか。

その答え、メリットはあります。屋根を斜めにすることで雨水を溜めずに流したり、雪が積もる地域では雪を自然に落下させるために傾斜を急にしたりと屋根の傾斜を工夫しています。

一般的に屋根の角度が急になればなるほど、雨水のキレがよくなります。

その分、勢いよく流れるので、受け止める雨樋への負荷は大きくなります。

例えば、誰もが一度は公園で遊んだことがあるすべり台に水を流してみましょう。

角度が緩いすべり台と角度が急なすべり台なら、角度が急な方がすぐに水が流れますよね。そのイメージです。

同じように角度が緩い屋根と角度が急な屋根なら、急な方が雨漏りのリスクも減ります。

しかし、屋根には瓦やスレート、カルバリウム銅板などの屋根材で屋根を覆わなければなりません。

その各屋根材にはそれぞれ勾配に対する許容値というものが設定されています。

勾配とは

勾配とは、屋根の斜面のことを言います。

例えば、4寸勾配(約121.3mm・4/10・約21.8°)が最低勾配です。

スレート3寸勾配(約91.0mm・3/10・約16.7°)以上、

金属屋根1寸勾配(約30.3mm・1/10・約5.57°)以上
※平葺き・横葺きの場合は3寸勾配以上と決められています。

勾配の表し方には【寸法勾配 / 分数勾配 / 角度勾配】の3種類があります。
◆ 寸法勾配 
一尺(303mm)の水平線を引いて、そこから直角に伸ばす線の高さによって傾斜を表します。
表記は、1寸・1寸5分・2寸・2寸5分・・・となります。建築業界では、よく使う勾配の表し方です。
◆ 分数勾配 
考え方は寸法勾配と同じで、表記が違います。
1寸であれば1/10・3寸であれば3/10・5寸であれば5/10または1/2と表記されます。
◆ 角度勾配 
分度器で測るのと同じように角度で表します。一般的には、この表記が分かりやすかもしれませんが、数字が細かくなるので建築業界ではあまり使われません。
1寸で約5.57°・2寸で約11.1°・3寸で約16.7°・・・となります。
また、勾配には【急勾配 / 並勾配 / 緩勾配】があります。
急勾配
6寸勾配(約31°)以上の屋根のことを言います。
先にも伝えた通り、傾斜が急なため水きれが良く、雨漏りリスクが低いです。
風の影響を受けやすいということと屋根面積が大きくなるため費用が高くなります。
並勾配
3寸~5寸勾配(約16.7°〜約26.6°)の屋根のことを言います。
急勾配と緩勾配のいいとこ取りをしているので、バランスが良く、日本で最も普及している屋根勾配です。
そのため、ほとんどの屋根材を使うことができます。
緩勾配
3寸勾配(約16.7°)以下の屋根のことを言います。
風の影響を受けにくく、傾斜が緩やかで施工しやすいため、費用も抑えられます
傾斜が緩いため、ほかの2つと比べて、雨水が溜まりやすいく、雨漏りリスクが高くなります。
それぞれの勾配を見てみると、並勾配が日本で多く普及している理由も頷けますね。

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