平らな屋根は何ていうの？

一般的に屋根というと傾斜のある三角形を思い浮かべますが、現代では平らな屋根もあります。
そのような屋根のことを陸屋根（りくやね・ろくやね）といいます。

屋根が平らなため雨漏りのリスクが高く、マンションやビルなど鉄筋コンクリート造で採用されることが多かった陸屋根ですが、
現在では防水技術が向上したおかげで木造住宅でも陸屋根が選べるようになりました。

陸屋根は構造上、屋根と天井に空間がないため、屋根に当たる直射日光の影響を受けます。

そのため、夏場はその熱が室内にまで届き、室内が暑くなるという問題を抱えていましたが、屋上に菜園やお庭などの緑地化をすることにより、その問題は解消されつつあります。

その他にもウッドデッキを置いて、直射日光を当てないようにするというのも一つの方法です。

また逆転の発想で、その直射日光を利用して、太陽光パネルを設置するということも良いかもしれません。

平らな屋根なので、太陽光パネルを設置することも可能です。

このように屋根が平らなことで屋上のスペースを最大限に活用して、今までになかったプライペート空間を手に入れることができるようになりました。

屋根の役割の一つに雨水を排水する役割があります。

陸屋根にも雨水を排水するために緩い勾配がつけられていますが、それでも三角形の屋根より排水性能は劣ります。

雨漏りのリスクが高いのも、雨水を屋根に溜めてしまうからです。

そのため、陸屋根では他の屋根とは違い、10年〜15年ごとの定期的な防水工事をする必要があります。

工事費用の相場は約4,000円〜7,500円/㎡となります。

防水工事には以下のような種類があります。

定期的なメンテナンスは必要ですが、他の屋根に比べて簡単にできることも陸屋根のメリットとして挙げられます。

屋根が平らなため足場を設置する必要がない場合もあり、最終的にかかる工事費用を抑えることもできます。

10年〜15年ごとのメンテナンスは、面倒かもしれませんが、雨漏りのリスクが他の屋根より高いので、長く快適に住み続けるためにメンテナンスは行うようにしましょう。