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塩ビシート防水とは?特徴と施工方法を紹介します!

この記事の目次

塩ビシート防水とは

塩ビシート防水とは、塩化ビニル樹脂が素材のシートを使って行う防水工事のことをいいます。

塩ビシートは、元から着色されているので、通常の施工で必要とされている仕上げ材(トップコート)の塗装が必要ありません。

そのため、定期的に必要とされるトップコートの塗装が必要なくなるため、施工後のメンテナンス費の節約が期待できます。

塩ビシートの特徴

塩ビシートは、厚みが1.5~2.5mで耐用年数10~20年となります。

厚みが1.5~2.5mまで厚くなったため、カラスなどの鳥のついばみによる被害が発生しにくくなり、ゴムシートの弱点だった衝撃に対応できるようになりました。

紫外線や熱、摩耗など耐久性がゴムシートより高いため、現在のシート防水の主流は塩ビシートになります。

塩ビシートの素材である塩化ビニル樹脂は、元々、硬い素材ですが「可塑剤(かそざい)」という柔らかくするための物質を含むことにより、柔軟性がつきます。

身近なものでいえば、輪ゴムや水道のホースも可塑剤が含まれているので、柔軟に曲がったり、折れたり、伸びたりできています。

この可塑剤(かそざい)は、経年と共に気化してしまうため、経年劣化した塩ビシートは元の硬さを取り戻し、ひび割れが発生してしまいます。

施工方法

塩ビシートを使った施工方法について紹介します。※機械的固定工法
手順① 下地処理
水たまりが発生しそうな凹みなどは補修して、真っ平らな状態なるよう下地処理を行います。
また、特殊な機材を使って下地の強度を確認します。
手順② 絶縁シートを敷く
絶縁シートをシワがないように敷き詰めていき、継ぎ目部分はテープを貼ります。
この絶縁シートを敷くことで、下地の影響を受けにくくなり、湿気なども逃げやすくなります。
手順③ 固定金具の取り付け
シートを固定するための金具を絶縁シートに取り付けていきます。
手順④ シートの張り付け
塩ビシートが歪んだり、たるみがないよう、シートを敷き、金具に溶剤溶着または熱融着をします。
シートの端やシート同士が重なっている部分なども溶剤溶着または熱融着でしっかり張り付けます。

熱融着:熱風溶接機で溶かして接着する方法
溶剤溶着:溶剤で溶かして接着する方法
手順⑤ 最終確認
最後にルーフドレインや屋根の隅(角)などは強度の補強を行います。
その後、めくれてしまいそうなところはないかなどの最終確認をして完了です。

まとめ

今回は、塩ビシート防水について紹介しました。

塩ビシート防水は、性能面やメンテナンス面でゴムシートよりもメリットが多いため、現在主流となっています。

経年劣化によるひび割れが発生してしまうのは、どの防水工法でもあることなので、そこまで気にする必要はないでしょう。

シート防水の性質上、複雑な形状の場所は不向きですが、屋上などの広い場所には、とても向いています。

そのため、屋上の防水工事を検討されている人に、塩ビシート防水をおすすめします。

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