ケレンって何？塗装で必要なの？

ケレンとは、塗料を塗る前に行う下地を整える作業の一つです。

様々な工具を使用して、鉄部や木部についた古い塗膜を剥がしたり、サビを剥がしたりと、下地をきれいにするために行います。

英語のクリーンが訛ってケレンというようになったと言われています。

ケレンには、1種ケレン・2種ケレン・3種ケレン・4種ケレンという種類があります。

一般的な費用相場は、種類によって変わりますが200〜2,200円/㎡くらいとなります。

また、見積書にはケレン作業と記載されていなくても、ケレンと同じ意味をもつ用語がありますので、一部紹介します。

これが塗装の見積書の項目に入っていれば、ケレンを行なってくれますが、もし、入っていない場合は確認をした方が良いでしょう。

もし、ケレンをせずに塗装を行なった場合、2~3年で塗装が剥がれてしまう可能性があります。

ケレンをせずに塗装を行うということは、サビや汚れがついたまま、塗装をするということになります。

そうすると、塗料の密着度が悪くなり、きれいな仕上がりになりません。

密着度が悪いということは、どれだけ良い塗料を使っていても効果が十分に発揮されず、耐久性も低くなり、剥がれやすくなります。

ケレンを行うとサビや埃などの汚れを取り除くことができます。

汚れを取り除くことにより、邪魔となるものがなくなるので、塗料本来の効果を最大限に発揮することができます。

さらにケレンには、塗装する面にキズをつけて、塗料の密着度を上げる目的があります。

何も凹凸がないツルツルした面に塗装をすると逆に剥がれやすくなってしまいますが、ケレンでわざと細かいキズ（凹凸）をつけてあげることで、塗料が凹凸に入り込んで、剥がれにくくなるという仕組みです。

仕上がりでも、汚れがついたままでは、変な厚みが出てしまい美しくありません。

そのため、仕上がりを決める上でも塗料の効果を発揮するという面でも、ケレンは必要な工程と言えます。

今回はケレンについて紹介しました。最後にケレンについて、まとめてみましょう。

・ケレンとは、塗料を塗る前に行う下地を整える作業の一つ
・塗装面についた汚れなどを落としてくれ、塗料本来の効果を発揮できる
・塗装面にキズをつけることで、密着度が上がり、剥がれにくくなる
・ケレンで塗装面をきれいにすることで、仕上がりも美しくなる